大林組林友会教育訓練校

 

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Information

第7期鉄筋コースの募集を開始しました

2020.08.25

本日、林友会加盟各社に向け、第7期鉄筋コースの募集案内を、林友会事務局経由で発信いたしました。

新型コロナウイルス(CoVID-19)が国内で感染初見されてから、すでに半年以上が経ちました。 その間、当訓練校で開催している訓練のうち、若年コースについては5月の第7期とびコースが中止、建設技能スキルアップコース、(短期CADコース)については、3月の東京開催分が中止、7月開催の仙台開催についてはソーシャルディスタンス確保のため定員縮小しての開催など、大幅な変更を余儀なくされました。

 

しかし当訓練校は、終息が見えないこのCoVID19禍が継続する中においても、教育という役割が持続できるように変容を図っていかなければなりません。

訓練校のBCP(いかに事業を継続できるようにするか)を考えるにあたり、事務局が念頭に置いたのは以下の3点です。

 

(1)訓練校の使命は、日常の仕事を離れて、学びの意欲のある者が「安全に安心して」訓練を行うための場を提供することである。 CoVID19禍の中においてもこれは変わらない。

(2)訓練校の伝統である、会社の垣根を越えてベテランが若手を対面で指導するという、濃密なコミュニケーションを前提としたプログラムは当訓練校の特長だが、これは「3密」のルールとはほぼ相反する。 しかし活動を継続するために、これを欠くようなやり方に置き換えることは出来ない。

(3)以上を踏まえて、訓練校のカリキュラムをCoVID19の感染リスクを可能な限り小さくできるよう、デザインし直す。 主な手段としてはリモート会議や仮想オフィスなどで使われている技術の導入(いわゆるDX)

 

対面での講師からの指導や、訓練仲間との対話や切磋琢磨というものは、長期間の学習意欲を持続させるうえで重要な役割を果たすものですが、リモート研修でそれを再現するのは大変難しい問題です。 この問題は当訓練校に限らず、およそ多くのリモートを導入している教育機関には共通した課題だとは思いますが、かといって「充分とは言えないかもしれないが、出来るかも知れない」方法をやりもせずに見す見す諦めているようでは、日頃の仕事を離れてチャレンジしてくる訓練生に向ける顔がありません。

そこで、あくまで「Withコロナ」期間の限定的措置として、今回CoVID19禍の下で初めて計画した第7期鉄筋コースは、以下の点を従来の訓練から大きく変更して募集することにしました。

(1)従来の6週間の訓練を短縮し、「前段/3週間のリモート研修 + 後段/1週間の対面による実技研修(ただし対面研修が不可能な状況になった場合は後段もリモート)」とする。

(2)寮の宿泊・食事設備は使用しない。(後段の1週間のみ近隣のホテルに分散宿泊)

もちろん、長期間の若年コースの大半をリモート開催とするのは、訓練校にとって初めての試みです。 訓練を受ける側も、リモート研修をどのような環境下で受けるかによって左右されるところは大きいはずです。 うまくできるかどうかは分かりませんが、開催に向けて関係者で知恵を出し合っているところです。

 

訓練校は今まで、講師の先生や事務局、林友会各社、そして大林組が作ってきてはいますが、それと同じぐらい、受講生のみなさんによって今の形になってきました。 そしてこのコロナ禍を乗り越えるには、今まで以上に若い人の発想や意見が必要になるだろうと思っています。

訓練校に参加すること自体が、若いみなさんにとってチャレンジだと思いますが、同時にこの新しい時代の学びのあり方についても、問題として一緒に考えてくれることを期待しています。