令和元年(2019年)度とびコース

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6/11 足場組立実技2日目

6月11日(火)

昨日は一日中雨に降られてしまいましたが、今日の予報は曇り。気温も25度まで上がらず、熱中症のリスクも高くない良い訓練日和のようです。

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昨日は予定していた所までは組み立てはできませんでしたが、ここには「仕事」のようなノルマはありません。あくまで「訓練」です。一つ一つの動作を確実に、安全に行うことが第一です。IMG_3233[1]IMG_3234[1]

自分の出す力が形になっていくのは楽しいものです。ついつい心がはやり、早くその形を見たくなります。で、ある一定ラインを超えると動作の一部を犠牲にし始めます。

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安全帯を知らず知らずのうちに掛けていない、足場の上に置いた端材や番線くずを放置する、仲間との声掛けによる息合わせがついおざなりになる・・・

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講師からはその都度訓練生にダメ出しの注意が飛びます。

普段と違う緊張感で訓練中は真剣に、休憩時は講師と雑談しながら、あっという間に一日の訓練は過ぎていきました。

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今回の訓練場での実習は、この2つの班分けで行いました。

先の機械工場、来週の日建リース、最終週の技能士実習ペアまで、みな必ず仲間全員と組む機会ができるようにしています。

 

 

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6/10実技訓練初日は雨

6月10日(月曜日) 訓練17日目

先週末に梅雨入りした東京ですが、はっきりしない天気が続いていました。

訓練は前半は座学中心。作図技術あって計画があり実技へ、また危険予知や作業手順などの安全や法令も同じで、全てが土台になって実技実習へと収れんしていく以上この順番は変えられません。

ふだんの仕事で体を動かしている訓練生たちにとっては慣れない座学は苦痛も多かったようで、やっと外で仕事ができる・・・と楽しみにしていたのですが・・・

あいにく朝から雨模様。

今日は足場材の搬入・荷降ろしを行い、外部足場1段目の組み立てまでを行い終了としました。

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明日はいい天気になることを祈りましょう。

エアコンを暖房に入れて、詰所は即席の乾燥室になりました。 IMG_3205[1]

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6/8 中日=座学の最終日

6月8日(土曜日)

訓練16日目は訓練の中日、また座学の最終日でもあります。

今日は鵜飼講師による、施工管理と構造計算の基礎(足場)についての講義です。

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昨日までの校外実習の疲れが出て思わずウトウトする訓練生も居ましたが、鵜飼講師の巧みな話術と激励(?)、それと私(山崎)もクレーンや足場などで現場で苦労した「風」の問題についてワンポイントでリリーフに立ちました。

ちょうど私が現場で工事長だった頃、鵜飼講師は安全部長でしたので、トラブルに関しては共通の話題が多く、つい講師二人で昔語りになってしまいましたが、どうも訓練生らもこういう話の方が眠気がふっとぶようです。

 

今日は、CADの作図課題の締切日でもありました。 課題とは「手描きで自分なりにイメージして作った総合仮設計画図を、CADを使って描くこと」です。

リーダーは「自分の考えを分かり易く人に伝える」能力がないといけません。 一番簡単なのが「大声で口酸っぱく言う」ことでしょうが、現場ではそんなことより1枚のポンチ絵の方が雄弁なことが往々にしてあります。 そのポンチ絵をより正確に、使いまわせるようにと考えていくとCADに行きつくと思います。

正解はありません。どれだけ自分のイメージを絵に籠めることができるかの訓練です。 提出は紙でなくBox書き込み。

週明けに出力して手描きと並べて講義室に掲示する予定です。

さあ、来週からはいよいよ実技の訓練が始まります。

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6/7 校外実習(大林組東日本ロボティクスセンター3日目)

(さらに…)

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6/6 校外研修(大林組東日本ロボティクスセンター 2日目)

今日は昨日に引き続き大林組東日本ロボティクスセンター(埼玉県川越市)へ一日校外研修です。

建設業は工業製品である建材を、決まったエリアに大規模に組み立てる仕事ですからこの「玉掛け」は非常に重要な資格で、とりわけ鳶工には必須です。 もちろん今回の訓練生はみな持っていますが、車の運転と同じでその技量は人によって差があり、知識と経験で磨かれるセンスのようなものがあります。

ここ東日本ロボティクスセンターは旧称「東京機械工場」。講師はかつて大林組の幾多の大現場のタワークレーンにも搭乗していたベテランはじめクレーンに精通した人ばかり。 今日は玉掛け能力をブラッシュアップする一日です。

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午前中は講義です。 吊荷の重さやワイヤの張力など力学的な理屈を解っていないと、いくら経験を積んでも安全確実な玉掛けとはなりません。 講師にみっちり教えていただきました。

午後からは、初めての屋外での実技実習になりました。

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まずは吊荷を模したピースの重量計算。 紙に描かれたものでもやることは同じなのですが、やはり自分でリアルな物にスケールであたって電卓を叩いている方がどこか生き生きとやってるように見えます。

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続いて、非対称な部材の玉掛け訓練に移ります。 2班にわかれ班ごとに作業指揮者・合図者・玉掛者の役割を交代していきます。 自分で「こうしたらうまく吊れるだろう」というイメージを持たせ、それを実際にやってみさせます。 みな前の人や別の班の吊り方を見ては、自分なりに考えて吊る方法を決めます。 玉掛け用具はいろいろな種類を用意していますが、けっこう玉掛けにも個性が出るようです。

あまり危なっかしい試みにはさすがに講師からダメ出ししてやり直させますが、訓練とはトライアルでもあるのでできるだけ思い通りやらせてみました。 地切りしては荷が傾きやり直し・・・何回もやって講師の皆さんは胃が痛くなったかも(?)

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吊荷も替えてみます。

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これは、うまく吊れました。

うまく吊れなくてもベテラン講師からのちょっとしたヒントで「気づき」もあり、自分なりにステップアップできたようです。

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今日の気温は32℃ぐらいありましたが、半日蔭・低湿度で風も心地よいぐらいありWGBT温度計でも「ほぼ安全」。事務局で用意したジャー入りのポカリスエットもほとんど売れずじまい・・・

とはいえ久々の外仕事で、帰りのバスでは皆よく寝ていました。

明日もまたこちらで訓練。もう少し大物に挑戦します。

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6/5 校外研修(大林組東日本ロボティクスセンター 第1日)

6/5(水曜日)

訓練13日目。今までの研修は八潮の訓練校講義室内でしたが、今日から3日間は大林組東日本ロボティクスセンター(旧名称:東京機械工場)に出向き、工事機械に関する研修を行います。

初日となる今日は、午前中がクレーン等による揚重計画のチェックポイントについて、午後は安全な玉掛け作業のための専門知識について、ロボティクスセンターの小林講師演習による講義です。

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解説に演習問題を挟みながら進みます。

ここをしっかりマスターすれば、これまでに手描き・CADで作った計画図上でも具体的な揚重機の機種選定ができるようになり、より現実味のある計画・現場のイメージを描けるようになります。

午後の玉掛けに関する講習はけっこうテクニカルな内容でしたが、座学最後の力?を振り絞って計算の多い演習問題に向かっていました。 おそらく手を動かしていることが良いのでしょう。

明日からはいよいよ屋外実習です。 川越あたりも日中32~33℃の予想が出ています。 熱中症にならないよう、十分な睡眠としっかり朝ごはんを食べて臨みましょう。

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6/4 安全研修(作業手順書の作成)

6/4で研修は12日目、中盤に入ってきて座学シリーズもそろそろまとめに入ります。

現場で専門工事を請け負い、自らの配下を安全に効率よく動かさなければならない職長という仕事では、作業手順書は書類として非常に重要なものです。

何よりわかりやすいことが作業員全員に理解されるためには必要ですが、最近の作業手順書というのは大変チェック項目が多くなっており、それでいて書式には汎用性を持たせているため、必要なことを書き込んでも空欄があちこちに残る・・・ということになりがちです。

そうしていつもこの書式の中で犠牲になっているのが、「作業手順の図解」の欄です。

本来、ここが正しく出来ていれば、多くの仲間に共通のイメージを持ってもらうことができるはずなのですが。

いつも前置きばかり長くなってしまいます。

今日の塩家先生の講義はこの辺の能力を、安全という切り口で高めようという狙いがあります。

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作業手順書には、手作りのオリジナリティーは必要ありません。パクれるところは他からパクれば良いのであって、大切なのはその現場の「特情」をいかに考慮するか?なのです。

短時間で作業手順書を作り上げないといけない時、文字ばかりになってTBMで使えない手順書も、逆に図が豊富で分かりやすいけれどその現場の状況とかけ離れた手順書も、どちらも困ります。

今日は手を動かす演習を交え、自分のイメージ通りに描く技術を学ぶことができました。

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夏至も近くなり、日が長くなりました。

訓練校の裏を流れる綾瀬川の夕焼けは19時ごろ。そろそろ東京も梅雨入りです。

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6/3 CADによる仮設計画演習

6月4日(月曜日)

令和になって1ヶ月と言うより、とびコースが始まって2週間が「あっという間」に過ぎてしまいました。

カリキュラムも新しくなり、事務局としてもいろいろ訓練のすすめ方を考え、何日もかけて教材を準備するのですが、いざ教える段になると一瞬です。 耳に聞かせ、目に見せたモノが、果たして心に引っかかっているのかいないのか? ・・・教職ってちょっと花火師に似てるかな?なんてつい思ったりします。

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今週から実技実習も始まります。

今日は、先週習得したCADを早速使って仮設計画の演習を行います。

この講義室のCAD平面図にテーブルと椅子を1つづつ描き、これを複写して「座学講義」「車座会議」などのレイアウトを作る、という演習、ステージ足場を上から下へ計画する演習を午前中に行いました。

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そして午後はCAD研修のまとめとして、先週A2用紙に手描き+切り貼りで作った某現場の計画図をCADで描いてみる、という演習を行いました。  元請からもらった下図に相当する図に、自分で線を引くほか、別の現場の完成されたCAD計画図を利用して(そこから素材を選んで流用して)描いてみる、というやり方です。

「自分の仕事に対するイメージまずありき・・・それを図で思っている通りに表現するためなら、他から引用、パクリ、なんでもアリ」

基礎を教授したら即、実戦モードに近い、目的志向の演習です。

 

この課題は期限を切って宿題としました。

まだまだ計画についての知識は深くないにしても(クレーンの選定などは今後ロボティクスセンターでの研修でやります)、少なくても自分が頭に描いた現場のイメージを、今修得した技術で図に描けるようになり、人に伝えられるようになることがここ訓練校での一つのゴールです。

頑張りましょう!

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今日は最後に、再来週からの足場組立実習の班分けを発表し、その班ごとに分かれて各自宿題にしてあった足場材の拾い出し結果の照合と、拾い方の意見交換、数量の修正を行いました。

この報告数量でリース業者に資材発注をします。 併せてグループ内で、組み立て前にこれにより意思統一を図ります。

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5/30・31 CAD研修

今日から来週月曜まではCAD研修です。

例年CADはパソコン基礎研修に引き続き行われるのですが、毎年カリキュラムの振り返りを行い、その結果『まず現場の先々のイメージありき』だろうと、CADの前段として手書きやエクセル描画など、比較的馴染みのある道具でイメージトレーニングを行ってきました。

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「コマンドの学習のところは、少しペースが早いから分からなくなりそうになったらどんどん手を挙げて後ろの先生を呼ぶように」と言い含めて講義スタートです。 単元ごとに短い演習を入れて、手を動かして理解しながら進みます。

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訓練生10人に対して講師が5人。 オーク情報システムそして大林組生産設計部のエキスパートが指導にあたります。(担任は「猫の手」のようなものですが・・・)ただこれだけ居れば、演習でつっかえてしまってもまず待たせることがなく、その結果教わる方も集中力が緩むことがなく学ぶことができます。 相当手厚いように見えますが、短期間で脱落者なくCADを学んでもらうには必要な人数です。

当初、CADを修得できるか不安だった訓練生も居ましたが、この2日で全員基本的な操作はマスターできました。「鳶口」だけでなく「烏口」も得て、将来現場の中核となってくれる事を期待しましょう。

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仲間にも教えてあげたり教わったり・・・・

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3時の体操は座学では不可欠です。

2日目は画層や作図演習です。

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でも訓練が終わったあとしばらく触らないと、いくら若い彼らでもせっかく得たスキルも忘れてしまいます。 派遣元事業主のみなさん、そこのところ「環境面」でのフォローをよろしくお願いします!

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5/29 建築概論と法規

今日は、大林組OBであり当訓練校の重鎮、鵜飼講師による建築概論の講義です。

このお題で一日座学・・・というと思わず眠くなりそうな気がしますが、そこはベテランの鵜飼講師。

まるで車座で雑談しているかのように話は進んで行きます。

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今日は午前が「建築施工概要」、午後が「建築関連法令」です。

法令は誰もが苦手なもの。今度は演習を交えてアウトプット学習です。 間違えてちょっと恥ずかしいのはいつか確かな知識になります。

当たり前だと思っていた知識も、「どうして?」と質問されると、「確かにそうだな」とあらためて考えさせられることも時にあります。  チコちゃんに叱られないよう、教える側も日々勉強です。

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座ってばかりなので、今日は3時過ぎに体幹体操でリフレッシュしました。