1月2020

  • 令和元(2019)年度型枠コース

1月31日(金)建築関係法令と施工管理

  1月31日(金曜日) 訓練10日目

今日で訓練は3分の1が終了したことになります。 早いものです。 時間は有限ですから、いちいち意識に留めてもらわないとあっという間に月日は経ってしまいます。

今日は鵜飼講師が登壇し、建築の関係法令の解説、および型枠工職長としての施工管理のあり方・やり方についての講義を行いました。

訓練校に来る訓練生は、自ら何らかの目的を持って参加してきますが、特定の目的だけに我々主催者側がとらわれすぎると、ここに来て得た知識や経験は断片的なものになってしまいかねません。

私たちが仕事のいろいろなフェーズで出くわすことは、実は裏で表でいろいろつながっています。その辺を考慮してバランスよく教えていく必要がありますし、すきまがあれば埋めていかないと、コンクリートのジャンカみたいな知識になってしまいます。 

担任の私も、なるべく気がついたところがあれば補うように心掛けていますが、建築の設計も施工も手がけた経験プラス年の功の鵜飼講師にはおよびません。引き出しの数が違いますし、「横につながる話」が聞けます。(別に話が脱線する、というわけではありません。時々そうなりますが・・・)

今日も基準法や業法などの、普段の仕事で関係ありそうなところから話が広がっていったようです。

今日で訓練は2週間が終わりました。 地方から来た訓練生には初の連休。どこか遊びに行こうかなー?とはいうものの、新型肺炎も気になる ようです。

2日あるのでリフレッシュしてきて下さい。 (ちなみににわかファンの私はラグビートップリーグの試合を観に行きます。)

みなさん良い週末を!

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1月30日(木) 安全衛生管理

1月30日(木曜日) 訓練9日目

今日は安全研修の一日です。 講師は大林組OBで、労働安全コンサルタントの塩家先生です。 長年大林組の社内の安全教育に携わってきた経験もあり、訓練校では大林組職員と同等のレベルで安全教育をしていただいています。
安全の教育というと、法令条文が多くてとかくわかりづらいイメージがありますが、塩家先生はイラストや災害事例を多く採り入れて講義をしていただいています。 最近は音声合成ソフトやアニメーションソフトなども駆使して教材を作成しているそうで、近い将来訓練校にも斬新な教材を提供していただけるかも知れません。

午前中は、「安全衛生概論」の講義を行いました。

   ===昼休み===

今日はちょっと訓練生のお昼をのぞいてみましょう。

訓練中の昼ご飯は、講師や事務局はいわゆる給食屋が配達する「現場の弁当」ですが、訓練生は朝夕と同じ食堂で、温かいご飯が食べられます。 


今日のおかずは、生姜焼きですね。

これだと、さっき食べた弁当よりいいなあ・・・・

  

 

お昼ご飯に限っては、通いの訓練生も食堂で食べることができます。 食後は昼寝の時間でもありますが、寮室は通いの訓練生にも一室を用意していますので、日中は寮住まいの訓練生と同じ環境で訓練に参加できるようしています。

午後は、作業手順書の作成演習です。  一昨日まで学習したCADの操作は、その後型枠施工図の作成から型枠建込み実習へとつながっていくのですが、実は今日のこの演習も、川下へ行くとそれらと合流します。 

つまり、型枠建込み実習の本番で使う作業手順書を、あらかじめここで実際の状況に即して作成するわけです。  型枠の割付図と作業手順書の大きな違いは、手順書では「動作」を意識することです。

座学や体感学習、パソコンやICTツールなど個別に学んだことが、最後に階段型枠という最も高度な技能を習得する中で、肚落ち感とともに実を結ぶ・・・そんな教育を目指していますが、そうたやすいものではありません。 永遠の課題ですね。

実は今日は訓練校の「運営会議」をウラで行っていたのですが、大林組の当訓練校主管部門でもある、建築本部長室の北澤部長が夕方講義を視察に来て、訓練生を激励しました。 大林組にも林友会各社にも、ここ八潮から離れたところで訓練校のことを考えている人が大勢居るのです。

 

 

 

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1月29日(水) 安全体感教育@川越

1月29日(水曜日) 訓練8日目

今日はこのコースでは初めて訓練校を離れ、川越にある大林組東日本ロボティクスセンターで、安全体感教育およびものづくり研修施設を利用した、体感学習の1日です。

7時半に八潮をマイクロバスで出発しましたが、関越道を下りてから渋滞に遭い到着が予定より少しおそくなってしまいました。

※ロボティクスセンター内は写真撮影が制限されているため、今日の訓練の様子はあまり写真ではご紹介できません。ご了承ください。

午前中は、東日本ロボティクスセンターの講師の皆さんによる安全体感教育です。予定している種目は11もあります。毎回欲張ってアレもコレも、こちらのオーダーメイドのセットに対応していただいています。 そのために、受講している訓練生以上の数のスタッフ(もちろん皆さん大林組の職員です)が講師になりになり裏方になり、次から次へと切れ目なくメニューを用意しては、小気味よく片付けていきます。 

感電体験その他、ちょっとビックリしたり恐怖感のある体験も数多くあるので、その都度訓練生一人一人に参加の意思を確認しますが、今回は棄権者もなく全員が全て体験できました。

ロボティクスセンターでは現在、大林組社員のほか、林友会会員各社代表に対しても月1回の割でこの安全体感教育を開催しています。

 

昼休みを挟んで午後2時まで、安全体感研修を行った後は、同じ棟内にあるものづくり研修施設(実大モックアップによる検査訓練施設)で、足場と型枠の間違い探し実習を行いました。

足場は一般的には鳶工が管理しますが、「共通仮設」と言って同じ足場を多数の職種が入れ替わり使う時は、その業者は使用前に自らその足場を点検して、必要な措置を元請けに講じてもらってからでないと使用することができません。したがって足場の不備を見極められるだけの能力が必要です。

そして、本職である型枠の検査。職長になったら、多くの部下で分担して仕事を成し遂げ、最後には完全な形で次工程に渡さないといけません。それには職長の安全品質のスタンダードを施工領域の全てに波及させる、この「間違い探し」の能力が不可欠になります。

型枠支保工の間違い探しにチャレンジ中! 果たして全問制覇できるのか??

時間制限を設けましたが皆やっぱり「間違いがある」と思うとあきらめきれず、ついつい延長戦になってしまいました。

予定の時間を30分ほどオーバーして今日の講習は終わりました。

大林組東日本ロボティクスセンターのみなさん、ありがとうございました!

最後にロボティクスセンター玄関前で、お世話になった藤田部長と記念撮影。一日ありがとうございました!

 

 

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1月28日(火)CAD応用(型枠作図の初歩)

1月28日(火曜日)  訓練7日目です。

今日は関東地方は未明から大雪の予報でした。 訓練生は足の心配はありませんが講師と事務局は通勤リスクが結構ありました。 危険予知を行って対策を講じたのですがそういう時はたいてい何も起こらないことが多く、山沿いの八王子ではみぞれ程度。

といっても悪天候には変わりはなく、今日の朝礼は講義室で行いました。

訓練開始2日目から6日間にわたり行ってきたパソコン関連の訓練は、いったん今日で一区切りになります。

 

今日は、今まで学んできたことの総仕上げとして、一連の訓練の後半、というよりもこの後間もなく始まる専門課程の型枠施工図作図~建て込み実習に流れる大きな課題である「階段型枠」、この躯体図(コンクリート図)をトレースします。

 

 

この辺まで来ると、同じものを描くにも個性が出てきますので、そっと後ろから見ているのも意外と楽しいものです。

午後5時過ぎ、もう訓練生は退室しました・・・が、ご覧の通り机の上にパソコンがありません。 みな自室に持ち帰って復習に使っています。  決められた線をなぞる教習はこれまで。 来週11日目から再開される型枠作図実習では、今日描いた躯体図をベースにして、型枠のパネルやセパ割付、パイプ割付といった図面を自分で計画しながら描いていくことになります。

CAD講師による「教習所」はもう今日で終わりで、もう来週からは「一般道」。  今度は百戦錬磨の専門講師陣が「ナビゲーター」として登場します。 

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1月27日(月) CAD応用初日

1月27日(月) 訓練6日  目

型枠コースの訓練も2週目に入りました。

今日からCADは「路上教習」です。覚えた技術を駆使して簡単な図面トレースから開始します。 みんなこのCADはモノにしようという意気込みがもともとあったので、呑み込みは早くて課題を順調にこなして行きます。

31日間の若年コースのCAD研修は、短期CADコースと比べるとこの辺から内容に違いが出てきます。 躯体図は各職種とも読める必要があると考え、そのトレース課題は共通ですし、短期CADでも描いてもらう必修課題なのですが、軽めの演習課題には、型枠パネルの割付図とか仕事でストライクゾーン内のテーマが現れはじめ、徐々に実務に紐付いてきます。

トレース課題を見た訓練生からは思わず、「そこの寸法は50じゃなくてフツー60ですヨ!」なんてダメ出しも。

1日サーキット内フリー走行、といった感じでしょうか。だいぶ皆調子を上げてきました。

 この調子で明日もサクサク講習・・・と行きたいですが、どうも今晩から関東は大雪模様で心配です。

 

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1月25日(土)iPadほかICT研修 

土曜日は、朝と昼の寮の食事がありません。

私は若い頃現場にいた時分は朝食べない日もちょくちょくありました。 それでも動き回っていたせいか、パフォーマンスが落ちている感じはありませんでしたが、不思議なことに朝食べずに座学のように座ったきりだと、てきめんに眠くなります。

体に血液を送るのは運動していると楽だけれども、じっとしたままでアタマに血を送るのは結構エネルギーが要るのかも知れません。

訓練生に聞いてみましたがみな今朝はちゃんと食べたようです。

今日の午前は大林組のグローバルICT推進室から小島課長を、オーク情報システムから佐藤さんを講師にお迎えし、最先端の現場ICT技術やアプリを解説し、そして体感してもらう時間です。 まずはiPadの基本操作から始まり、図面共有アプリ、eYacho(野帳アプリ)、Buildee(日報アプリ)などを、説明を受けたり自分でいじってみたり(とにかく触ってもらうことが重要です)、理解していきました。

「大型スマホ」ですから扱いはお手のもの。

今日からしばらくこのBuildeeで、訓練内容を使って日報を作成してみます。 とりあえず担任がスマホで承認中。 ネット上やboxなどのクラウドサーバーなど、どこでもできる便利さをまず体感してもらいます。

 先輩の築いた技術の伝承は、もちろん重要なことで訓練校の主眼です。でもそれだけではいつか時代に取り残されて廃れてしまいます。今の世の中に合ったやり方というものを常に考えながら、時には形を変えつつ次に伝える、それが本当の意味での「持続可能性」だと思います。

それには、たとえまだ実用化されていなくても、5年後10年後を彼ら若手に予感させるものを提供する・・・それが「大林組」を冠している当訓練校での大林組の重要なプレゼンスであり、単なる「教わる」と「教える」とのマッチングにとどまらない、サプライチェーン全体への使命かと・・・うーん何かカタカナが多くなってしまいました。

むちゃくちゃ地味な絵ですが、彼の眼には教室の床一面、色とりどりのCAD畑が展開しています。

きょうの昼ごはんは寮で出ないので、現場の仕出し弁当です。

 

午後は座学で「建設施工概論」です。 午前中のICT研修をも受けるかたちで、boxを使った現場での情報共有から、型枠大工の歴史まで、幅広い内容を採り上げました。

 

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1月24日(金) CAD基本操作2日目

 訓練3日目になりました。今日はCAD研修の2日目で、昨日は最も覚えることが多い一日でしたが、今日は画層とかレイアウトといったちょっと概念的な、でも使いこなすには重要な部分を学びます。

 今日の講師はオーク情報システムの首藤講師です。

 

集合教育のいいところは、自分もついていけるかどうかの緊張感があることですが、取り残されない安心感というのも同時に必要です。 

 

 

 

寮室は冷暖房完備なので、なんとなく生活環境は前のコースと同じならいいかな?なんて思っていましたが、昨日訓練生の一人から、「加湿器あったら貸してもらえませんか〜?」の声が。 そうでした、真冬だったんでした! 乾燥しているとインフルの原因にもなります。早速6台の加湿器をリース屋から入れたのですが・・・デカい。 寮室の大きさと比べると3倍ぐらいの能力です。 午前中に来たので昼休みに配布しました。 「うわー!ホテルみたいっすね!」

テクニックを習得すると、次はよりスマートな方法でやってみたくなるものです。そこでちょっとクイズっぽく出題して実際にどうやってやるかを分かった人からみんなに解説してもらいます。 これもアウトプット学習の一環です。

 

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1月23日(木)CAD基本操作(型枠コース訓練3日目)

パソコンを使用した研修は、今日からCAD研修に入ります。

 

    CAD技術の習得を訓練校での目標にしてきた者も多く、またその後の実技実習にもつながる要の研修種目でもあります。

このCAD研修は、当訓練校ではとび、鉄筋、型枠の若年3コースのいずれでも主要科目としています。 そしてそれ以外に年4回、短期CADコース(呼称は来年度から「建設スキルアップコース」となります)を開催しています。

そしていずれのコースのCAD研修でも当校が標榜しているのが「誰一人取り残さない」ということです。

そのために講師の人数は非常に手厚く、多人数(約20名)の短期CADコースでも受講生4名程度に1人、若年コースですと例えば今日の型枠コース初日は、なんと訓練生6人に対し講師(アシスタント講師含む)は6人! 個人教授状態になっています。

これには、毎回主務講師であるオーク情報システムの講師の他、大林組東京本店生産設計部や、同東京本店工事部工事推進課の応援を仰いでいます。 今回は工事推進課から講師の応援をいただいています。

 

午前中は、基本的なCAD操作の習得ですが、「頭で覚える」ような指導ではありません。 ほぼ「手と目で覚える」ような感じです。 内容は濃く、進度はかなりのものですが、ほぼマンツーマンの状態で見守られながら進むので置いて行かれることはありません。 

頭に血流がかなり消費されているので、お昼はしっかり食べて午後の基礎コマンド演習の続きに臨みましょう・・・・ん?1時になりましたが一人足りません。

午前中のパソコン研修でフル稼働した頭が、昼ご飯で栄養を補給して節電モードになってしまったようです。 もちろんすぐ部屋に起こしに行きましたが、やはり昨日より負荷はかなり強いようですね。

今日一日でCADは・・・まあ、とりあえず描けるかな?ぐらいには上達しています。 でもまだまだ使いこなすまでには課題は山積。 「やれるか不安もあったが、やったらちゃんとできた!」の連続であってほしいと思います。

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1月22日(水)パソコン基礎(型枠コース訓練2日目)

1月22日
入校式から一夜明け、朝礼から始まる一日の訓練が始まりました。
前半は座学なので、朝礼も作業モードではありません。
ラジオ体操と本日の訓練のブリーフィングを行います。

今日は1日、パソコンの基礎とWord/Excelの実習です。
これらは最近、学校で正課の授業として行われていることもあり、久しぶりであることを除けば結構理解度はあるようです。

午前午後と、演習問題をやりながら手を慣らし、そして明日からのCAD研修の前段研修にもなっています。 確かに、どんな図面でも線を引くだけでは図面になりません。その線がどういうものであるかは文字入力になりますから、実際にCADを描くうえで文字情報の作成というのも結構重要な要素になってきます。

すっかり訓練校の日課になった「体幹体操」。パソコン漬けでこわばった体のストレッチと眠気覚ましのため導入しています。

そして、今日からは各自、派遣元の所属会社に宛てて訓練報告メールを送ることが日課になります。 自分が社長になったつもりで、送り出した若手がいたとしたら何を知りたいと思うか?相手の立場になって文言を考えてもらいました。 果たしてどんな報告が届いたでしょうか?

CADもメールも極言すれば同じ「コミュニケーションツール」です。 使いこなしてほしいものも、5年10年先を見越して今「触って」おいてほしいもの、いろいろ用意しています。

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1月21日(火) 型枠コース訓練初日(コミュニケーション講座)

31日にわたる訓練の初日(入校式が終わった午後)は、担任/副校長である私山崎がまずアイスブレイクにあたるコミュニケーション講座を行います。

訓練には、全国から年齢も(若目中心ですが)、生い立ちも違う、個性豊かな人間が集まります。 入校2か月ぐらい前の事前面談が、何となくその人となりを知る機会なのですが、いろいろな人間が集まって、たとえば今回の「第6期型枠クラス」がどんなクラスになるのか? 誰もわかりません。 未知の化学反応のようなものです。 でも実はそこが担任の楽しみでもあります。

近年、「コミュニケーション不全の連鎖」が重大災害になっている事例がとても目立ちます。 このコミュニケーション講座ではそこでどういうことが実際に起こっていたのか?をあぶり出し、では職長的な目線で見てどうすればよかったのか? という考えを出発点に、コミュニケーションのあり方を、一人~ペア~車座でのワークショップ、と椅子を替え向きを変え、探っていきます。

今日は場づくりから講師まで「ワンオペ」だったので写真を撮影する余裕がありませんでした。 かろうじて撮ったのが下です。

最後はペータータワー高さ競争をやってみました

さあ、どちらのチームが高かった?

夕方は終講後、訓練場の詰所でささやかにレセプション(顔合わせ会)を行いました。 明日からはCADを含むパソコン研修が1週間続きます。 これが最初の越えるヤマになります。 頑張りましょう!