2月2020

  • 令和元(2019)年度型枠コース

2月24日(月)型枠建込み実技7日目(最終日)

2月24日、今日は建て込み実技の最終日になります。

土曜日のうちにA班、B班とも建て込みを終えています。 今日はじっくりと自分の仕事、自班の仕事、そして仲間全員の仕事と向き合う日、また1カ月半にわたった訓練全体を振り返る日でもあります。

さて、ここまで何も触れずに来ておりますが、新型コロナウイルス対策が建て込み実習開始の前あたりから問題にされるようになっています。 当校ではすでに訓練生に体温計を支給し、毎朝の検温と朝の体調チェックを欠かさず行っています。 訓練校はあらゆる意味で「安心して訓練に専念できる場」でないといけません。

 

 

朝からまず、自分の担当部分で計画と実際とがどのように違ったか、実物と図面を前に振り返ります。 これは具体的には「型枠資材の数量をどのくらい見積もり、そしてどのくらい使ったか」を比較することで如実に表れます。

そして「ああ 、図面でここはこう描く(計画する)べきだったんだ」と自分で気付くこと、それが次に描く図面の質を高めます。  講師に「ここが違うよ」と指摘されるだけでは腹落ちしないかも知れませんし、第一そこには普遍的な正解など存在しないかも知れないのです。 もちろん明らかに理屈や型枠工事の常識と照らして間違っていることが明らかなものは講師も指摘しますが、この辺のジャッジは当校の講師は特に注意を払っているところです。

したがって本人の腹落ち次第の話ですので、側から見るとこの振り返りはとっても「地味」です。  映えません。

それでも班の中ではそこは共有できますし、またもう一方の班の同じところの仕事は、全く違ったものを見せてくれるかも知れません。

2時間程度をかけて、作図と建て込み合わせて2週間余りの訓練で出来上がった型枠をもう一度見て回りました。

そしてこのイメージが冷めないうちに、講義室に戻ってもう一度、今度は自分が描いた図面と向き合います。

何日か前まで、一生懸命描いた図面ですが、この図面には何が足りなかったのか? 7日間の実技を通して、仲間の図面をも通して思い知りました。 こうして描き足される彼らの図面は、1段2段と磨きがかかっていきます。

いつかは現場の主役になる彼らです。 訓練校はそんな彼らに、「時間やお金のことは気にせず、まだ未熟ながらも主役を張ってみることができる場」でありたいと思っています。 OJTとの違いはそこにあります。 

ただし、それには本人が「いつか主役をやりたい」という気持ちと、そのための努力を現在続けている、ということが条件です。

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2月22日(土) 型枠建て込み実技6日目

型枠コースの実技実習は大詰めを迎えました。 型枠はコンクリートの容れ物として持ちこたえてナンボのものですから、そういう厳しい目で見るとまだまだここは大丈夫かな?という部分も正直あります。 でもこの訓練はそれを期待するものではありません。

およそ一般建築で最も複雑な躯体部位である階段に関して、自分で加工図を描き、自分で数量を拾って、分担を決め、図面通りに加工し、建て込みます。 十数日かけて形にするとその結果は目の前に出てきます。 彼らが見ればわかる良し悪しもあり、講師に指摘されて初めて気付くものもあり、いずれにしてもそれは今までの過程のどこが甘かったのか、良かったのか? 自分が作った実物の物言いには誰もかないません。

講師の方も、教材についてはこの「階段」で一貫していますが、教え方や実技範囲などの詳細についてはいまだに手探りのところがあります。 

昨年までは実技最後の日は1日かけて型枠解体を行っていました。 今日型枠建て込みを両チームが終えたので、月曜日ちょうどその解体が行える1日を温存できたわけですが、今年は型枠解体を行いません。 

月曜日はみんなが1週間かけて作った型枠をじっくり現物を前に振り返る一日にします。 自分のオリジナル図面と3人で力を合わせて作った現物とは、材料の数量や、細かい納まりがどう違うのか、さらにその現物も実戦に放り込んだとしたらどの程度のものに仕上がったのか、一人一人の目で、また講師の厳しい目を通して説明し、理解する一日です。

講師のみなさんとの会話で「今度はここをもっとこうしたいね」といった意見を伺いました。訓練に反映させて内容を高めていきたいですね。

今日、春一番が吹きました。 どうやらこの暖冬のまま春になってしまうようです。 

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2月21日(金) 建込み実習5日目

今年のカリキュラムは実技の日数を昨年から2日減らして、その分でグループワーク日1日を確保、CAD作図日をプラス1日というかなりチャレンジングな日程です。

昨年は組み立て後、解体までできたのですがそもそも解体は解体屋さんの仕事。大工は解体屋さんの仕事のしやすさ、しにくさがどういうものか一度身をもって分かれば十分、との認識から「何もバラしまでやれなくても良い。とにかく最後まで建て込んでくれ〜!」という願いをも込めた時間割です。

建て込み実習の時間は明日土曜日と来週月曜日の2日残っています。 最終日は型枠解体日に充てるとすれば、明日土曜日には両チームとも建て込み完了、そして成果品を前に全員で実技の振り返り、までやりたいところです。

さあ果たしてうまく行くでしょうか

今日は階段のスラブ型枠から段々の止め型枠の施工になります。 あまり伸びませんが、今までの加工や建て込み精度が問われる、難易度の高い一日になると思います。

おや・・・・?この人は?

夕方、松高工務店の井関社長が2度目の訓練視察に来校されました。

「いやーこんな複雑な型枠をやらせてもらって、ずいぶん成長したようですね!」とびっくりされながらも、社長はやっぱり根っからの技術屋です。いつの間にか4人目の講師になって、ソコはどうなんだ?と訓練生に質したりしてしばし盛り上がりました。「建築のカリキュラムだったので不安も正直ありましたがこれだけ成長したのを見て安心しました」と言っていただき、事務局としてもホッとしました。

はてウチの倅、あそこで何やってんだろ??

今日のクロージングでは、井関客員講師にも参加いただきました。

振り返りの一コマ。 今日は賑やかなのでちょっとセリフをいれてみました。

さて主任講師でもあった羽立講師は今日が担当最終日でした。最後に「 建設の仕事は3Kと言われてきたけど、今は(会社に)感謝、(自分の未来に)希望、そして感動(自分の作ったものに感動しないで、いつ感動すんの!)の3Kだよ! 」と訓練生に贈った言葉が印象に残りました。ご指導ありがとうございました。(来年もよろしくお願いいたします!)

 

ここまで実技訓練は好天に恵まれて順調に来ましたが、明日はどうやら天気が崩れて「春一番」が吹く予報が出ています。 風散養生をしっかりして、足場も控えを取り直して一日を終えました。

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2月20日(木) 建て込み実習4日目

2月20日(木) 建て込み実習の4日目です。 外形はほぼまとまってきたようで順次返し型枠に移ります。 本番の階段躯体施工ではもちろん壁の鉄筋配筋がはさまります。

八潮市内在住、ほぼホームの佐藤くん。

最遠方の釧路から参加の村上くん。

 

中はこんな感じです。鉄筋がないのでちょっと不思議な光景かも知れません・・・

午前中にこの位まで進捗しました。

こちらはA班

こちらがB班です

今日は昨日と比べて、グループ内のコミュニケーションはよくとれていたようです。

 

??どうもトラブルが発生したようです。全員集まって対策を考えはじめました。

今日の振り返りでは、「ちょっと不安全行動をしてしまった」、「図面を描いているときには気付かない穴の開け忘れや桟木の入れ忘れが見つかった」、「締め付け過ぎて寸法が合わなくなった」などの意見が出ました。 でも一日仕事をして思ったことを全員で共有することは、明日の仕事の質を上げることにとても役立っていると思います。 

ちなみにこの不安全行動というのは、作業台の高さがやや不足したところで高い所の作業をしたことです。 もちろん事務局の方でそれに見合った作業台を用意しておくべきですが、現場の作業ではそのような状況は往々にして起こり得ます。 そして「自分がここで我慢してやれば仕事は回る」と考えてしまうと、これまた往々にしてその直後に災害とは起こるものなのです。  今日の場合も、それなら明日スラブを上げてからその仕事をやる、という選択肢もありました。 チームでやっていればそういうアイデアも出ます。そして、その解決の発端となるのが 「悪い情報はなるべく早めに共有する」 という意識です。 

今年から始めてみたこの「車座振り返り」、けっこういい感じで毎日を終えている感じです。 もう残り時間もあまりありません。 密度を濃くしていきましょう。

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2月19日(水) 建込実習3日目

2月19日(水曜日) 訓練24日目です。 実技実習も3日目となり、今日から本格的に建て込みを開始します。

今日は端太パイプが入ってきました。 まずは荷下ろしから。 また更にヤードが手狭に。

今日の講師は、今シーズン初先発の大堀測建の尾高先生、同じく大堀敬輔先生、そして佐々木建設の堀先生の3人です。

大堀敬輔先生(訓練校1期生:写真右)は講師初登場、堀諒太先生(同4期生:写真右)、そして荒井工務店の佐藤先生(同2期生)の計3名の若手講師が揃いました。ベテランと若手で『みんながみんなを教える』、理想的な講師陣だと密かに自負しています。(あ、書いてしまったら密かになりませんネ・・・)

班ごとに拾い出し方が違うので、使うパイプも違います。 建て込んでいくとはじめて「えっ!」という加工ミスに気付くようで、班ごとになにやらゴソゴソ相談しているようです。 むろん講師のみなさんはお見通しのようです・・・・

午後には大林組の経営基盤イノベーション室の古賀さんが来校し、訓練状況を見学しました。 5年後10年後の現場のリーダー育成を目的とする当訓練校では、建設現場の技術革新の一つ、アシストスーツの開発に少しだけ協力しているのです。 来年度の計画について打ち合わせを兼ねての来所でした。 試作品ができたら、真っ先に訓練校でデモをやっていただくことにしており、今から楽しみです。

今日も夕方は、講義室で全員が車座になりクロージングを行いました。  例によって「良かったこと×明日は気を付けること」で各自一日の訓練を振り返りました。

訓練生からは「昨日よりはコミュニケーションがよくとれていた」、「枠を建ててから気づくミスがあった。建てる前に気付くようにしたい」、「昨日より集中力が持続できた」、「片付けがまだイマイチ」、「ちょっと焦ってしまったので明日はていねいにやりたい」

講師のみなさんからは「昨日気付いて『明日やろう』と申し合わせたが今日忘れていたミスがあった。 その場でやるかちゃんとメモる癖をつけよう」、「加工ミスは建て込む前が勝負なのでしっかり確認しよう」、「でもチームワークはなかなか良いと感じた」、そして「間違いはここでは許される。 できれば自分たちで気付いてほしいが、気付かなければ講師から言うこともある。 大事なのはそのミスを修正するとき、急ぐのとあわててやるのは別物だよ、ということ。 往々にしてそういうときに事故が起こる。 落ち着いてやろう」というアドバイスがありました。

明日も今日よりよい仕事ができるよう、がんばりましょう!

以上で本日は締めとなりました。  訓練場の戸締りをしていると・・・

今日最後に訓練場に視察に来たのは、荒井工務店の荒井社長でした。 もっと早く来る予定が仕事が長引いてしまって・・・とのことでしたがどんな様子か気になって終了後だけど来てみたとのこと。 ありがたい限りです。  今さっきの振り返りのこととか話をしつつ、建て込み状況を視察していただきました。  ぜひ後日あらためて、訓練生を激励にいらして下さい!

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2月18日(火) 実技実習2日目

2月18日(火曜日) 訓練22日目

今日はよく晴れました。つくばエクスプレス沿線の訓練校からは筑波山が望めます。

階段型枠の建て込み実習は2日目です。

階段の段がとりつく壁は4面あります。一人一人講師に指導を受けながら原寸出しを行いました。

佐々木建設の堀社長(右)

午前中に、今回の訓練生の堀江くんを送り出していただいている佐々木建設(株)の堀社長が来校し、訓練状況を視察されました。

今日の講師の羽立先生と堀諒太先生は佐々木建設から来ていただいているので、瞬間的に佐々木建設率が40%に!(笑)。

6人の訓練生の原寸出しやパネル拵えの様子、講師の先生方の指導の様子も声を交わしながら熱心に見ておられました。

 

午後は事務局で訓練校の運営会議があり、大林組建築本部長室で当訓練校を主管する北澤部長が会議後に訓練場を訪れました。

        

 

今日はどちらの班も、目標だったパネルの加工まではできたようです。一部建て込みも開始しました。

 

このネコは一日様子を見ていました

現場を片付けて講義室へ向かいます。昨日ここでの訓練生と講師の振り返りの会話がちょっといい感じだったので、今日は車座になって振り返りをしてみます。 自分なりに「良かったところ」、「明日はもう少し良くしたいところ」を発表してもらいました。

良かったのはやはり「予定通り明日から建て込みができるまではかどった」ということ。一方で「自分の仕事に集中し過ぎて、チーム内での会話がちょっと不足した」とか、「ちゃんと描いたはずの図面に、大事な寸法が足りないのに加工してみて初めて気付いた」など、コミュニケーション上の問題が多かったようです。

出し合ったことをみんなで共有して、明日に生かしましょう。

おつかれさまでした!

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2月17日(月) 実技実習1日目

2月17日、訓練は第5週に入りました。 今日から実習場で実技訓練です。

初日朝は若干雨が残りましたが、朝礼までには止み天気は回復しました

いままで朝礼後は講義室に直行しパソコンから各所属会社にあててメールを打っていたのですが、実技期間中は朝のメール報告は省略し、実習場で一日訓練を行います。

今日の講師は、CAD作図から引き続いて羽立講師、齋藤講師、佐藤講師、堀講師の4人の先生です。 初日ということもあってかなり厚めの講師陣です。

班ごとに分かれてATKY活動を行います

なので普通の現場と同じ流れで訓練は始まります。 作業予定と搬入予定の確認、ATKY活動を行った後、合板と桟木を荷受けし、加工場をセットして今日・明日は自分たちの描いた図面を見ながら型枠パネルをつくっていきます。

 

グループで分担してパネル加工中 丸鋸台で所定の寸法に型枠合板を切ります

こちらでは切った合板に桟木を打ってパネルにしています

手前がA班(井關・佐藤・堀江)、奥がB班(佐々木・福田・村上)です

今回は型枠下ごしらえと並行して墨出し作業を行いました。 訓練場の床には勾配があるので金物で水平なベースを作っているのですが、今回はその上に薄板を張って水平床面を用意し、そこに墨を打って建て込みの基準とします。 ちょっとした作業ですが、長時間訓練してきたCAD作図と、実際の仕事を紐付けるための大事なプロセスだと思っています。

通り芯の基準墨をもとに柱や壁の墨出しを行います。大工の仕事がCADと馴染むのはこの墨出し作業によるところがあるのかも。

昼過ぎに、(株)荒井工務店の原田専務が、実技訓練初日ということで訓練生らを激励に来校されました。 荒井工務店さんは訓練校からも至近の足立区綾瀬に本社を構え、今回の訓練生の佐藤くんを送り出していただいています。 また教える側としても齋藤講師、佐藤講師を派遣していただいており、非常に教育に力をいれていおられる会社です。

どうやら今日から八潮付近にも花粉の季節が到来した模様です。 一日外に居てかなり目が痒くなってきました。 この暖冬のままで春を迎えることになるのでしょうか?

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2月14日(金) 作図から実技へ(グループワーク)

2月14日、訓練は今日で21日目になり中盤から終盤のまとめの段階に入ります。

型枠コースは作図も実技も同じぐらいのウエイトで、例えはヘンですが文武両道的(?)なカリキュラムです。 鉄筋は最後までCADで作図、とびは足場のCADも組み払いもありますが双方はリンクしていません。   唯一型枠コースだけが、自分たちの「デザイン」した施工図からパネルを切って組み立てる、頭から手へと連動していく流れを持っています。

今日は今まで訓練生個人個人が書き溜めた図面を、班分けという形で合流させ、かつそれぞれが途切れないように来週の実技実習へと流してやる、カリキュラム全体から見ても要となる一日です。

 

朝礼後から全員自分の図面を出力してお互いに見せられるように揃えて掲示します。

6人の班分けはクジ引きで決定しましたが、土建混合ということ等勘案して若干の配慮はしました。  A班が井關・佐藤・堀江トリオ、B 班が佐々木・福田・村上トリオです。

班分けが決定してさっそく、机を島に配置して座り、お互いが描いた図面を「良いところ」と「こうしたらもっと良いところ」のセットで講評する時間を過ごしとりました。 羽立先生と堀先生にもそれぞれにオブザーバーとして入っていただきます。

CAD図の読み合わせ後、誰がどこをやる?「ソレ、いっちゃってくださいヨー!」「ここの部分、自信あるんでやっていいすか?」

昨日まで各訓練生が悪戦苦闘して完成させた図面を、さらに3人の目を通し納得したものに合体させます。 来週からので実技実習では、3人が分担しつつ自分が描いた図面をリアルなものにしていきます。

この終盤へは今までのいろいろな訓練が収れんしていきます、

作業手順書やリスクアセスメントはもとより、例えば今日の拾い出しにはExcel を使い、明日からの実技ではbox上に置いた合体CAD加工図を、iPadアプリのARES touchで見れるようにします。

もうかれこれ1ヶ月一緒に居る仲間ですからワイワイ賑やかですが、そんな中にも同じ問題に取り組んできた者にしかわからない、納まりや実技絡みの相当高度な内容の会話を前説もなくポンポン交わしています。

 

全員が今日こうして話の中に入って、たとえ他の人の図面でやることになっても、ここで納得して実技に臨む、それを動機にして全員に全ての図面を描いて来させる、それがうまくいった瞬間でした。

 「やっぱ、こうでなくっちゃね・・・」 (講師のツイート)

使う図面の選定、分担など、合流地点での差配は、全て彼らに委ねました。

流れを一つにするには、図面も一つにすべきでしょう。 ”One Team, one sheet”というわけです。 3人でどのパートを誰の図面でやるかは決まりました。 

午後の後半はみんなで実習場に出て、現地現物で来週からの仕事の段取りを打ち合わせました。 

おっと、どうも両チームとも陣地が手前か奥かでこだわりがある模様です・・・・

「松高ジャンケン!」で陣地は決定

 

建築本部長室の髙橋課長が訓練校初登場、激励してもらいました。

あとは3人の図面を合体させて、週末に印刷屋でA1で打ち出せば来週からの実技の準備は完了です。 (・・・・ところが、これがことのほか厄介でした・・・)

来週の好天を祈ります。

   

   

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2月13日(木) 型枠作図7日目(最終日)

2月13日(木曜日)

おはようございます。

おや?今日の朝礼はちょっといつもと違いますね・・・・ はい、鳶コースで講師もしていただいている山岡建設工業さんから鳶工が4人。 今日は来週から実技実習で使う足場の組み立てを依頼しているのです。 

いよいよ今日が型枠CAD作図の最終日。 来週の型枠建て込み実習に向けて図面の仕上げと拾い出しのまとめの日です。

すでに訓練生はそれぞれのペースで図面を描き続けています。 黙々と描いては要所でチェックを受ける者、いつも講師が横にしゃがんでアドバイスを受けている者、ちょくちょく講師を呼んでは相談をしている者・・・いろいろな個性の若い人が同じ場所で訓練を受けています。

ところで、『訓練』というとなんだか忍耐強く汗水流して・・・というステレオタイプが思い浮かんでしまうのですが、最低限として本人にやる気があって、その訓練が本人の経験に照らして無理がない(メンタル、フィジカル両面で) のであれば、他の人の訓練をさまたげることがない限り、さまざまな個性の人を受け容れることのできる場でありたい、と思っています。 (とはいえ、まだまだ口で言うほどたやすくはないのですが・・・)

 

みんな部屋へパソコンを持って帰って毎日図面を作りこんでいますが、なかなか今日の講義時間中に全員完成までは難しいようです。 明日の朝、印刷出力して貼りだせるように期限を設けて、もうひと頑張りしてもらうことにしました。

足場の方も、今年は4人来ていただいたので順調に組みあがりました。 山岡の鳶さん、ご苦労様でした!

 

 

  • 令和元(2019)年度型枠コース

2月12日(水) 実技実習に向けて

2月12日(水曜日) 訓練19日目
CADによる型枠施工図の作図実習は、今日を入れてあと2日を残すだけとなりました。
明後日には全員が自分の施工図を完成させ、建て込み実習の班分けを行い、持ち寄って仲間の図面をお互いに見て、来週から行う実技実習の図面を決めていきます。
型枠部位ごとに図面も分担するか、または誰かの図面をベースにしてブラッシュアップするか、方法はいろいろ考えられます。しかしいずれにしても、「各人が図面を最後まで描き上げて、同じ問題を、違うみんながそれぞれ考えた」、という過程を経ないと、人の図面を見て気づきも得られないし、他人の図面を使ってやることになっても納得して仕事をすることはできません。 そして「自分のより誰々くんの方がうまくいきそうだ」と納得して実技に臨めるのであれば、それは自分の図面を使ってやったのと大した差はない、とも言えるでしょう。
そのためには、明日までに自分なりに考えて施工図を完成しないといけません。

今日の講師は、羽立先生、佐藤先生、堀先生(以上型枠工事)、石川先生(CAD)、大山先生(副担任)です。

さてそんな本日の講義室を離れて、担任の私はなにをしていたかというと、ひとり実技の訓練場であれこれ準備をしていました。 明日は鳶工を呼んで階段型枠建て込み実習のための足場を組んでもらうのですが、実は直前になってたいへんな事に気づいたのです。

最近ちょっとわけあって、この訓練場にダンプをを十数台入場させることがあったのですが、中で転回したダンプが、去年型枠実習で使った墨(床に描いた基準線)をキレイにタイヤで消してしまったのです!

というわけで、一人測量機械を使ってその基準線を復元していたわけです。(途中から講師の堀先生にも手伝ってもらいました) 

新入社員の現場で鉄骨担当になり(もちろん補助)、鳶の親方に「トランシットは1分で据えてくれよ!」と言われてかなり訓練したのですが、30年以上経ってもけっこう忘れないものですね、70秒でできました。(ちょっぴり自慢)

見てくださいこのタイヤの痕(泣・・・・)  でもなんとか明日足場が建てば実技が開始できるまでには漕ぎつけました。 本日の訓練場での歩数は15000歩!

来週の実技実習に向けて、主役である訓練生と裏方である事務局/担任が別のところで悪戦苦闘?する一日でした。

みんな、間に合うかな・・・じゃないや! 間に合わせるんだゾッ!