• 2021年度とびコース(第8期)

6月3日(木) とびコース 実技訓練4日目

訓練校は「将来スーパー職長として各会社の中核となる人材の育成」を目的としています。 そしてそのスーパー職長の認定要件には「登録基幹技能者」というのがあり、登録基幹技能者の要件には実務経験の他に、「1級技能士」の資格を保有していることが必要です。 したがって大林組の「スーパー職長」の認定をとび工として受けるには、さかのぼって「とび技能士」の資格取得がまず最初のステップになるわけです。

技能士の受検資格には実務経験もあるので、直近で受けられる級も人それぞれ。 今回の訓練生の中には今年受検する人も居ますが、まだ来年以降取得を目指す人が大部分です。 

当初は、今年受検する人だけ別メニューで実技後半をこの技能士対策に充てる予定でしたが、希望をとってみると、受検は来年以降だが今回実技対策は受けたい訓練生も多くおり、4日目と5日目は技能士実技対策と足場組立訓練を同時並行して進めることにしました。

技能士の実技試験問題は、彼らが日頃やっている作業とやや異なります。

単管とクランプをつかって、ラチェットレンチ1本で小屋組を組む、という問題です。 日頃の経験がまったく生かされないわけではありませんが、それなりの対策をしておかないと合格はおぼつかないものです。

まずは講師の先生が見本を作ります。 実際の試験の制限時間は1時間半ですが、要点の解説を交えながらだいたい同じぐらいの時間で組みあがりました。 

ここからは、単独あるいはペアで技能士検定課題にチャレンジするグループと、枠組足場のいろいろな要素を凝縮した3連×3段の枠組足場の組払いに進むグループに分かれての訓練になりました。