訓練14日目。
さて今日から週後半は、また座学になるのですが、朝からバスで出発です。
向かう先は先週訪れた大林組東日本ロボティクスセンター(以下ロボセンと略)。
今日はこちらで一日、現場の計画で重要な「クレーンの選定」について、および「玉掛け作業」について、ロボティクスセンターの専門講師から教育を受けます
何でわざわざ?と思うかも知れませんが、みんなふだん外仕事が基本。 講義室ばかりに居ないで、たまには外の空気も吸ってリフレッシュ!(という意味合いも)

今日は今年一番の冷え込み。朝の富士山が綺麗でした。

大会議室を使わせていただき、当センター施工技術部の小林講師に、午前中は「揚重計画のチェックポイント」について講義をしていただきました。

クレーンの選定は的確にできないと、無理な玉掛け、作業能率低下、本来不要な作業が増える・・・など現場が悪いことずくめになります。 事例などを交えてさすがロボセンならではの知識量で解説してくれました。 理解度小テストもちょくちょく合間に行います。
午後は引き続き小林講師による、「玉掛け安全教育」です。
訓練生はみな玉掛け技能講習は修了していますが、もう一度テクニカルにおさらいする意味で理解を深めることができた半日でした。

小林先生、一日ありがとうございました!
さて、帰路は順調に戻り少し予定より早めに帰校することができました。 訓練生は若干放課後モードだったのですが、引率の私がワンポイントレクチャーを行いました。 題目は「型枠計算書!」
「そんな内容が片手間でできるのか?」 いや、これは帰ってから長く役に立つと自負しています。 どんな内容かって? そりゃ企業秘密ということで・・・。
2020年2月6日 6:34 PM |
カテゴリー:令和元(2019)年度型枠コース
訓練13日目です。
月曜日から描き始めた型枠施工図ですが、今日で一旦一区切りをつけて週後半は校外実習と座学に替わります。
そのため、ここで2日間の作図成果を講師に提出してチェックを受けてもらうことにしました。

皆覚えたてのCADを使って、馴染みの深い図面を描き始めていますから、今かなり弾みがついているところです。
ちょっと直接指導に間が空くこともあり、ここでしっかり修正すべき点があれば明示しておく必要があります。
朝からプリンタが稼働し、午前中に相次いで図面チェックをやりました。

図面のチェックは大山先生にやっていただいています。(ほぼほぼ独壇場!)
今日は午後、今回のコースに訓練生を2名送り出していただいている、(株)松高工務店の井関社長が来校され、訓練の様子を視察されました。
松高さんは土木の会社ですが、作る対象が細かい建築の中でも、一番細かい「階段」の作画訓練です。 しかしこの複雑な条件下でパネル割りセパ割りを考えることは、必ず土木の型枠の仕事でも役立ちます。
井関社長 からも、「とても高度な訓練を行ってもらっている」と評価していただきました。
お忙しい中、ありがとうございました。
さて本日、担任の山崎は今後の訓練校のCAD教育の展開をどのように進めていくか?についての会議の場を、大林組の本部長室の他、グローバルICT推進室やオーク情報システムさんらと持つため、午後は訓練校を離れておりました。(そのため今日の写真は少なめです。 井関社長、お許しを!)
訓練の質もさることながら、永続的にかつ林友会各社のニーズに応えられる訓練校の在り方にも、色々な組織がコミットしてくれています。
2020年2月5日 6:44 PM |
カテゴリー:令和元(2019)年度型枠コース
2月4日(火曜日) 訓練12日目
昨日から始まった、専門科目としてのCADを使った型枠施工図作成実習。 徐々にペースが上がってきました。

佐藤講師は当訓練校の2期生、現在(株)荒井工務店のスーパー職長ジュニアでもあります。 こうして個別指導の結果をワンポイントレクチャーで共有することも。

石沢校長も訓練生の学習ぶりを視察に来ました。 この写真のように「先輩が後輩を教える」本来ごく普通ですが、会社をこえた場でやっているシーンを見守り、満足そうでした。

堀先生は佐々木建設(株)からきていただいており訓練校の4期生、みんなの兄貴分的な存在です。

型枠工事独特の専門作図技法、CADの操作、図面表現・・・講師のいろいろな視点から、「図面でのコミュニケーション力」をつけていきます。
2020年2月4日 6:45 PM |
カテゴリー:令和元(2019)年度型枠コース
2月になりました。
訓練も3分の1を終え、中盤になります。 序盤はICT系の科目や安全体感など、どちらかというと普段の仕事から距離を置く方の流れでしたが、今日からは型枠の割付図とか建て込み実習とか、ぐっと日常の業務に近い内容に変わります。 職業訓練なのですから当然ではあります。 しかし序盤で新しい技能や知識を身につけていますから一味違ってくるでしょう。
「技術の伝承」は当訓練校の大きな目的の一つですが、やみくもに先人のやり方をコピーしただけではすぐにその技術は廃れてしまいます。 習得してなおかつ今の時代に合ったやり方は何かを考え、自分のものにして、次世代に伝えていくことが本当の意味での伝承と言えるでしょう。 いろいろな教育を受けて各地から集まってきた訓練生が、さらにここでいろいろな講師の教えを受け、また仲間と刺激を与え合う、訓練校はそんな場でありたいと思っています。
今年の作図から建込み実習までの流れは去年までと少し違います。 作図を仕上げた後に3人1グループになって実技実習に臨むのですが、今年は全員が自分の描いた図面を必ず実現、つまりパート分けしたどこかでチームとして組み立てるということです。

作図初日ということもあり、今日は佐々木建設(株)と(株)荒井工務店から4人の講師のみなさんに来ていただきました。 パソコン教育からのオーク情報システムの石川先生と副担任の大山先生、合わせで6名=マンツーマンという手厚さです。 まず置いてけぼりになることはありません。 第一訓練生も講師の皆さんも、みな熱心です。

みな、しっかり復習しているようです。 1週間のブランクを感じさせないCAD操作でした。 3時の体操も忘れて、訓練生も講師も熱の入った初日でした。


さて今日は節分。 暖冬でなにかと季節感が薄れているこの頃ですが、せめて年の数だけ豆を食べて、病気にもならず元気に残りの訓練をやってもらおう・・・・ということで、終礼のあと、突然ですが教室で豆まきです。
鼠年生まれではないそうですが、今年24歳の年男の村上君と佐藤君の2人に、豆菓子の小袋を撒いてもらいました。 掛け声は、「福は内」だけ。 成田山新勝寺ではここには鬼が居ないから、という理由ですが、訓練校ではコレを言ってしまうと鬼講師(?)が帰ってしまうので「オニは外」はナシです。(笑)
(♪♪)訓練校の講師のみなさんは、みなジェントルマンです。

「福は~内!」 かなり大量です

講師のみなさんも、初日お疲れ様でした。 ん? マメ、お年の数 足りてます??
2020年2月3日 7:16 PM |
カテゴリー:令和元(2019)年度型枠コース
1月31日(金曜日) 訓練10日目
今日で訓練は3分の1が終了したことになります。 早いものです。 時間は有限ですから、いちいち意識に留めてもらわないとあっという間に月日は経ってしまいます。
今日は鵜飼講師が登壇し、建築の関係法令の解説、および型枠工職長としての施工管理のあり方・やり方についての講義を行いました。

訓練校に来る訓練生は、自ら何らかの目的を持って参加してきますが、特定の目的だけに我々主催者側がとらわれすぎると、ここに来て得た知識や経験は断片的なものになってしまいかねません。
私たちが仕事のいろいろなフェーズで出くわすことは、実は裏で表でいろいろつながっています。その辺を考慮してバランスよく教えていく必要がありますし、すきまがあれば埋めていかないと、コンクリートのジャンカみたいな知識になってしまいます。
担任の私も、なるべく気がついたところがあれば補うように心掛けていますが、建築の設計も施工も手がけた経験プラス年の功の鵜飼講師にはおよびません。引き出しの数が違いますし、「横につながる話」が聞けます。(別に話が脱線する、というわけではありません。時々そうなりますが・・・)
今日も基準法や業法などの、普段の仕事で関係ありそうなところから話が広がっていったようです。
今日で訓練は2週間が終わりました。 地方から来た訓練生には初の連休。どこか遊びに行こうかなー?とはいうものの、新型肺炎も気になる ようです。

2日あるのでリフレッシュしてきて下さい。 (ちなみににわかファンの私はラグビートップリーグの試合を観に行きます。)
みなさん良い週末を!
2020年1月31日 6:02 PM |
カテゴリー:令和元(2019)年度型枠コース
1月30日(木曜日) 訓練9日目
今日は安全研修の一日です。 講師は大林組OBで、労働安全コンサルタントの塩家先生です。 長年大林組の社内の安全教育に携わってきた経験もあり、訓練校では大林組職員と同等のレベルで安全教育をしていただいています。
安全の教育というと、法令条文が多くてとかくわかりづらいイメージがありますが、塩家先生はイラストや災害事例を多く採り入れて講義をしていただいています。 最近は音声合成ソフトやアニメーションソフトなども駆使して教材を作成しているそうで、近い将来訓練校にも斬新な教材を提供していただけるかも知れません。
午前中は、「安全衛生概論」の講義を行いました。
===昼休み===
今日はちょっと訓練生のお昼をのぞいてみましょう。
訓練中の昼ご飯は、講師や事務局はいわゆる給食屋が配達する「現場の弁当」ですが、訓練生は朝夕と同じ食堂で、温かいご飯が食べられます。

今日のおかずは、生姜焼きですね。
これだと、さっき食べた弁当よりいいなあ・・・・
お昼ご飯に限っては、通いの訓練生も食堂で食べることができます。 食後は昼寝の時間でもありますが、寮室は通いの訓練生にも一室を用意していますので、日中は寮住まいの訓練生と同じ環境で訓練に参加できるようしています。

午後は、作業手順書の作成演習です。 一昨日まで学習したCADの操作は、その後型枠施工図の作成から型枠建込み実習へとつながっていくのですが、実は今日のこの演習も、川下へ行くとそれらと合流します。
つまり、型枠建込み実習の本番で使う作業手順書を、あらかじめここで実際の状況に即して作成するわけです。 型枠の割付図と作業手順書の大きな違いは、手順書では「動作」を意識することです。

座学や体感学習、パソコンやICTツールなど個別に学んだことが、最後に階段型枠という最も高度な技能を習得する中で、肚落ち感とともに実を結ぶ・・・そんな教育を目指していますが、そうたやすいものではありません。 永遠の課題ですね。

実は今日は訓練校の「運営会議」をウラで行っていたのですが、大林組の当訓練校主管部門でもある、建築本部長室の北澤部長が夕方講義を視察に来て、訓練生を激励しました。 大林組にも林友会各社にも、ここ八潮から離れたところで訓練校のことを考えている人が大勢居るのです。
2020年1月30日 3:02 PM |
カテゴリー:令和元(2019)年度型枠コース
1月29日(水曜日) 訓練8日目
今日はこのコースでは初めて訓練校を離れ、川越にある大林組東日本ロボティクスセンターで、安全体感教育およびものづくり研修施設を利用した、体感学習の1日です。
7時半に八潮をマイクロバスで出発しましたが、関越道を下りてから渋滞に遭い到着が予定より少しおそくなってしまいました。
※ロボティクスセンター内は写真撮影が制限されているため、今日の訓練の様子はあまり写真ではご紹介できません。ご了承ください。
午前中は、東日本ロボティクスセンターの講師の皆さんによる安全体感教育です。予定している種目は11もあります。毎回欲張ってアレもコレも、こちらのオーダーメイドのセットに対応していただいています。 そのために、受講している訓練生以上の数のスタッフ(もちろん皆さん大林組の職員です)が講師になりになり裏方になり、次から次へと切れ目なくメニューを用意しては、小気味よく片付けていきます。
感電体験その他、ちょっとビックリしたり恐怖感のある体験も数多くあるので、その都度訓練生一人一人に参加の意思を確認しますが、今回は棄権者もなく全員が全て体験できました。
ロボティクスセンターでは現在、大林組社員のほか、林友会会員各社代表に対しても月1回の割でこの安全体感教育を開催しています。
昼休みを挟んで午後2時まで、安全体感研修を行った後は、同じ棟内にあるものづくり研修施設(実大モックアップによる検査訓練施設)で、足場と型枠の間違い探し実習を行いました。
足場は一般的には鳶工が管理しますが、「共通仮設」と言って同じ足場を多数の職種が入れ替わり使う時は、その業者は使用前に自らその足場を点検して、必要な措置を元請けに講じてもらってからでないと使用することができません。したがって足場の不備を見極められるだけの能力が必要です。
そして、本職である型枠の検査。職長になったら、多くの部下で分担して仕事を成し遂げ、最後には完全な形で次工程に渡さないといけません。それには職長の安全品質のスタンダードを施工領域の全てに波及させる、この「間違い探し」の能力が不可欠になります。

型枠支保工の間違い探しにチャレンジ中! 果たして全問制覇できるのか??
時間制限を設けましたが皆やっぱり「間違いがある」と思うとあきらめきれず、ついつい延長戦になってしまいました。
予定の時間を30分ほどオーバーして今日の講習は終わりました。
大林組東日本ロボティクスセンターのみなさん、ありがとうございました!

最後にロボティクスセンター玄関前で、お世話になった藤田部長と記念撮影。一日ありがとうございました!
2020年1月29日 9:17 AM |
カテゴリー:令和元(2019)年度型枠コース
1月28日(火曜日) 訓練7日目です。
今日は関東地方は未明から大雪の予報でした。 訓練生は足の心配はありませんが講師と事務局は通勤リスクが結構ありました。 危険予知を行って対策を講じたのですがそういう時はたいてい何も起こらないことが多く、山沿いの八王子ではみぞれ程度。

といっても悪天候には変わりはなく、今日の朝礼は講義室で行いました。
訓練開始2日目から6日間にわたり行ってきたパソコン関連の訓練は、いったん今日で一区切りになります。


今日は、今まで学んできたことの総仕上げとして、一連の訓練の後半、というよりもこの後間もなく始まる専門課程の型枠施工図作図~建て込み実習に流れる大きな課題である「階段型枠」、この躯体図(コンクリート図)をトレースします。

この辺まで来ると、同じものを描くにも個性が出てきますので、そっと後ろから見ているのも意外と楽しいものです。

午後5時過ぎ、もう訓練生は退室しました・・・が、ご覧の通り机の上にパソコンがありません。 みな自室に持ち帰って復習に使っています。 決められた線をなぞる教習はこれまで。 来週11日目から再開される型枠作図実習では、今日描いた躯体図をベースにして、型枠のパネルやセパ割付、パイプ割付といった図面を自分で計画しながら描いていくことになります。
CAD講師による「教習所」はもう今日で終わりで、もう来週からは「一般道」。 今度は百戦錬磨の専門講師陣が「ナビゲーター」として登場します。
2020年1月28日 7:51 PM |
カテゴリー:令和元(2019)年度型枠コース
1月27日(月) 訓練6日 目
型枠コースの訓練も2週目に入りました。
今日からCADは「路上教習」です。覚えた技術を駆使して簡単な図面トレースから開始します。 みんなこのCADはモノにしようという意気込みがもともとあったので、呑み込みは早くて課題を順調にこなして行きます。
31日間の若年コースのCAD研修は、短期CADコースと比べるとこの辺から内容に違いが出てきます。 躯体図は各職種とも読める必要があると考え、そのトレース課題は共通ですし、短期CADでも描いてもらう必修課題なのですが、軽めの演習課題には、型枠パネルの割付図とか仕事でストライクゾーン内のテーマが現れはじめ、徐々に実務に紐付いてきます。
トレース課題を見た訓練生からは思わず、「そこの寸法は50じゃなくてフツー60ですヨ!」なんてダメ出しも。
1日サーキット内フリー走行、といった感じでしょうか。だいぶ皆調子を上げてきました。
この調子で明日もサクサク講習・・・と行きたいですが、どうも今晩から関東は大雪模様で心配です。
2020年1月27日 7:45 PM |
カテゴリー:令和元(2019)年度型枠コース
土曜日は、朝と昼の寮の食事がありません。

私は若い頃現場にいた時分は朝食べない日もちょくちょくありました。 それでも動き回っていたせいか、パフォーマンスが落ちている感じはありませんでしたが、不思議なことに朝食べずに座学のように座ったきりだと、てきめんに眠くなります。
体に血液を送るのは運動していると楽だけれども、じっとしたままでアタマに血を送るのは結構エネルギーが要るのかも知れません。
訓練生に聞いてみましたがみな今朝はちゃんと食べたようです。

今日の午前は大林組のグローバルICT推進室から小島課長を、オーク情報システムから佐藤さんを講師にお迎えし、最先端の現場ICT技術やアプリを解説し、そして体感してもらう時間です。 まずはiPadの基本操作から始まり、図面共有アプリ、eYacho(野帳アプリ)、Buildee(日報アプリ)などを、説明を受けたり自分でいじってみたり(とにかく触ってもらうことが重要です)、理解していきました。


「大型スマホ」ですから扱いはお手のもの。

今日からしばらくこのBuildeeで、訓練内容を使って日報を作成してみます。 とりあえず担任がスマホで承認中。 ネット上やboxなどのクラウドサーバーなど、どこでもできる便利さをまず体感してもらいます。
先輩の築いた技術の伝承は、もちろん重要なことで訓練校の主眼です。でもそれだけではいつか時代に取り残されて廃れてしまいます。今の世の中に合ったやり方というものを常に考えながら、時には形を変えつつ次に伝える、それが本当の意味での「持続可能性」だと思います。
それには、たとえまだ実用化されていなくても、5年後10年後を彼ら若手に予感させるものを提供する・・・それが「大林組」を冠している当訓練校での大林組の重要なプレゼンスであり、単なる「教わる」と「教える」とのマッチングにとどまらない、サプライチェーン全体への使命かと・・・うーん何かカタカナが多くなってしまいました。

むちゃくちゃ地味な絵ですが、彼の眼には教室の床一面、色とりどりのCAD畑が展開しています。
きょうの昼ごはんは寮で出ないので、現場の仕出し弁当です。
午後は座学で「建設施工概論」です。 午前中のICT研修をも受けるかたちで、boxを使った現場での情報共有から、型枠大工の歴史まで、幅広い内容を採り上げました。
2020年1月25日 10:54 PM |
カテゴリー:令和元(2019)年度型枠コース
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